連続画像の3D化

  CTスキャナー、MRIなどのDICOMデータからサーフェスデータを作成しています。

  ボリュームレンダリングでは難しい、CGへの展開やRPモデル化が可能となります。

  かつては手術の事前検討などへの使用が中心でしたが、現在は学会発表などに用いられることが多いようです。

 

DICOMデータはCTスキャナーから出力された連続画像です。

通常の医科用CTであれば1mmピッチのスライスが多用されますが、歯科用CT、マイクロCTなど、もっと細かいスライスピッチになる場合もあります。

そのようなパラメータの違いも、全て盛り込んでモデリングしています。

 

連続画像の画像処理を行い、特定の濃淡を抽出して輪郭線を取り出します。

その輪郭線を断面としてスライスピッチと同じ間隔で積み上げ、隙間を補間してポリゴンモデルを作成していきます。

撮像のばらつきやアーティファクトなどを吸収しつつ、本来の輪郭を見つけ出す作業は熟練を要するところです。

 

輪郭を積み上げただけのモデルは、ピッチごとの段差ができてしまうため、それを滑らかに均す必要があります。

ここも熟練を要するところです。

また、骨密度の不足によってX線に映りきらなかった薄い骨は穴となってしまいます。

その穴をひとつひとつ埋めて、完全な3Dモデルを構築していきます。